スタッフブログ
ケトン体とダイエット：脂肪を燃やす
柔道整復師 按摩指圧マッサージ師 高座渋谷ポポの木整骨院院長：大岡 統
最終更新日：2024/02/09
[もくじ]
ダイエットと健康に関心がある方なら、ケトン体という言葉を聞いたことがあるかもしれません。ケトン体とは、私たちの体がエネルギーを得るための代替燃料で、特に糖質が不足したときに重要な役割を果たします。
ダイエットで大切なことはいくつもありますが今回は「ケトン体」に着目しお話していきます。
ケトン体の働き
ケトン体：エネルギーの代替手段
普段、私たちの体は食事から摂取した糖（グルコース）をエネルギー源として使用します。しかし、糖質の摂取が少ないとき、例えば炭水化物を制限するダイエット中や長時間食事を摂らない時には、体は脂肪を燃やし始めます。
このプロセスで生成されるのがケトン体です。脳をはじめとする体の組織がケトン体をエネルギーとして使用することができます。
ケトン体ダイエット
〇糖質制限による脂肪燃焼
ケトン体ダイエットは、炭水化物の摂取を大幅に制限し、体が代わりに脂肪をエネルギー源として使用するように促す方法です。このダイエットを行うと、体は糖ではなく脂肪を燃焼させ、ケトン体を生成します。これにより、体重減少や健康上の他の利点が期待されます。
ファスティング：断食によるケトン体の生成
一方、ファスティング（断食）も体がケトン体を生成する一つの方法です。ファスティング中は一定期間食事を摂らず、体が糖ではなく脂肪をエネルギー源として使用するようになります。これにより、体内で蓄積された脂肪が脂肪酸に分解され、その後ケトン体に変換されます。
●ケトン体代謝のメリット
- 脂肪燃焼促進
体脂肪を効果的にエネルギー源として使うため、ダイエット効果が期待できる
- 集中力向上
ケトン体は脳のエネルギー源となり、集中力や認知機能の向上に役立つ
- 血糖値安定
糖質依存を減らすことで、血糖値の安定が期待でき、糖尿病の予防につながる
●ケトン体代謝のデメリット
- 初期の身体的負担
ケトン体代謝に体が慣れるまでの間、倦怠感や頭痛などの症状が現れることがある
- 栄養バランスの偏り
極端な糖質制限は、ビタミンやミネラルの不足を引き起こす可能性がある
3.持続性の難しさ
長期間にわたる食生活や生活習慣の改善が必要となる
ケトン体と健康への影響
ケトン体ダイエットやファスティングは、体重管理に効果があるとされていますが、注意が必要です。特に、ケトン体が過剰に生成されると、体に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、糖尿病患者がケトアシドーシスという状態になると、それは非常に危険です。
ケトン体の副作用：ケトン臭
ケトン体が分泌されると、甘酸っぱい独特の臭いが発生することがあります。これは「ケトン臭」と呼ばれ、主に呼吸を通じて排出されるため、口臭の原因となることがあります。
ポポの木整骨院が解説：ケトン体によるダイエットと健康への影響
私たちポポの木整骨院では、健康的な生活習慣とバランスの取れた食事の重要性を強調しています。ファスティングを検討する場合は、個人の健康状態や生活習慣に合わせたアプローチを取ることをお勧めします。
注意点
体が糖ではなく脂肪をエネルギー源として使用するの効果や感じ方には個人差が大きい
特に注意が必要な方は以下の方々です。
〇妊娠中や授乳中の女性
妊娠中や授乳中の女性は、十分な栄養が必要です。ファスティングは栄養不足を招き、母体や胎児の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
〇糖尿病患者
特にインスリンを使用している糖尿病患者は、血糖値のコントロールが難しくなるため、ファスティングは危険です。低血糖や高血糖を引き起こすリスクがあります。
〇低血圧の人
ファスティングは血圧を下げる可能性があるため、もともと低血圧の人はさらに血圧が低下し、めまいや失神を起こすことがあります。
〇栄養失調のリスクが高い人
すでに栄養失調の人や、体重が極端に低い人は、ファスティングによってさらに体調が悪化するリスクがあります。
〇摂食障害の既往がある人
摂食障害（過食症や拒食症）の既往がある人は、ファスティングが食事のコントロールに悪影響を及ぼす可能性があります。
〇慢性的な病気を持っている人
心臓病や腎臓病、肝臓病などの慢性的な病気を持っている人は、ファスティングが病状を悪化させる可能性があります。
〇高ストレス環境にある人
ファスティングは体にストレスを与えることがあるため、すでに高ストレス環境にある人は、精神的および身体的な負担が増すことがあります。
〇未成年者
成長期の子供や青年は、成長に必要な栄養素を十分に摂取する必要があります。ファスティングは成長に必要な栄養を制限する可能性があります。
これらの状況に該当する人は、ファスティングを行う前に必ず医師に相談することが重要です。また、ファスティングを試みる場合でも、健康的な方法で行い、体の反応を慎重に観察することが必要です。