「毎日腹筋しているのに、くびれが全然できない…」 「体重は変わらないのに、年齢とともにお腹周りが四角くなってきた…」
ポポの木整骨院でも、そんなお悩みをよく耳にします。 実は、私自身がボディビルチャンピオンとして肉体を極限まで追い込んできた経験と、現在学んでいる最新の解剖学・運動学の視点を合わせると、一つの事実にたどり着きます。
それは、くびれを作るために「腹筋運動だけ」に頼るのは、決して効率的ではないということです。
くびれは、単に筋肉があるかどうかではなく、骨格の配置、姿勢、そして呼吸の質といった複数の要素が絡み合ってできています。今回は、「骨格のスペース確保」と「呼吸」をキーワードに、科学的な視点からくびれ作りをわかりやすく解説します。
1. くびれは「腹筋」だけでは決まらない
まず、残酷な現実をお伝えしなければなりません。生理学的に「お腹の部分痩せ」は非常に困難です。 くびれの有無は、主に以下の4つの要素で決まります。
- 体脂肪量(内臓脂肪・皮下脂肪の厚さ)
- 筋肉量(体幹だけでなく、お尻や背中の筋肉も含む)
- 骨格・体型(肋骨の形、骨盤の幅などの個人差)
- 姿勢・動きのクセ(猫背、反り腰、リブフレアなど)
クランチ(上体起こし)などの腹筋運動をひたすら行っても、お腹の筋肉が厚くなるだけで、その上にある脂肪や、土台となる骨格が整っていなければ、ラインは変わりません。むしろ、間違った腹筋運動で寸胴(ずんどう)を助長してしまうケースさえあります。
大切なのは、以下の2本柱でアプローチすることです。
- 「全身運動+食事管理」で体脂肪をコントロールする
- 「体幹の使い方・姿勢」を変えて、シルエットを整える
2. 「骨格のスペース確保」とは何か?
「骨格のスペース」という言葉は医学用語ではありませんが、美しい身体作りにおいては非常に重要な概念です。 簡単に言えば、「肋骨と骨盤の間の距離」のことです。
多くの人は、デスクワークでの猫背やスマホ首により、肋骨が下がり、骨盤に近づきすぎています。空き缶を上から踏み潰すと横に広がるように、人間の胴体も「縦につぶれると、横に広がる」という物理的な性質を持っています。
【目指すべき状態】
- × 肋骨が骨盤に覆いかぶさり、つぶれて横に広がった胴体
- 〇 縦にすっと伸び、肋骨と骨盤の間に適切な「スペース」がある胴体
このスペースを確保することで、内臓が正しい位置に収まり、物理的にウエストが細く見える「器」が出来上がります。

3. 姿勢とリブフレアがウエストラインに与える影響
リブフレア(肋骨の開きすぎ)とは
鏡の前で深呼吸をしてみてください。肋骨の下側がパカーンと外側に開いていませんか? これを専門用語で「リブフレア(Rib Flare)」と呼びます。
- 鳩胸のように胸が張り出している
- 腰が強く反っている(反り腰)
- 仰向けで寝ると、肋骨が天井側にボコっと浮き上がる
これらに当てはまる方は、リブフレアの傾向があります。
見た目への影響
肋骨が外側に広がっているということは、当然その下にあるウエストラインも広がります。「痩せているのにくびれがない」「胴体が四角く見える」という方の多くは、このリブフレアが原因です。 肋骨を「閉じる」ことができる身体機能を取り戻すことが、くびれへの近道となります。
4. 横隔膜とインナーマッスル:呼吸で変わる体幹の使い方
骨格という「器」を整えたら、次はそれを内側から支える「中身」の強化です。ここで活躍するのが「インナーユニット(横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋)」です。
360度呼吸とは
くびれ作りにおける呼吸は、「前だけ」ではなく「全方向」に行います。
- 吸うとき: お腹の前だけでなく、脇腹や背中まで風船のように膨らむイメージ。
- 吐くとき: 広がった肋骨が、中心に向かって静かに閉じていくイメージ。
この呼吸ができると、横隔膜が正しく機能し、過剰なリブフレアを抑えることができます。

ドローインとは
息を吐きながらおへそを背骨側に引き寄せ、天然のコルセットである「腹横筋」を活性化させるエクササイズです。 これは単なる筋トレではなく、「姿勢を長時間ラクに保つための土台作り」として非常に有効です。
5. 実践ステップ①:姿勢・胸郭・骨盤のアライメントを整える
ここからは実践編です。まずはつぶれたスペースを広げましょう。

胸椎(きょうつい)伸展エクササイズ
背中が丸まっていると、肋骨は広がりやすくなります。
- 丸めたタオルやフォームローラーを肩甲骨の下にあてて、仰向けに寝ます。
- 両手を頭の後ろに添え、息を吐きながら胸を天井側へ「反らす」ように広げます。
- ※腰だけが反らないように注意しましょう。
骨盤のコントロール練習
- 仰向けで膝を立てて寝ます。
- 息を吐きながら、腰と床の隙間を埋めます(骨盤後傾)。
- 逆に、腰を少し浮かせて隙間を作ります(骨盤前傾)。
- これを繰り返し、「肋骨が骨盤の真上に無理なく乗るポジション」を探します。
6. 実践ステップ②:360度呼吸とドローインでコアを再教育
360度呼吸の練習
- 仰向けになり膝を立てます。
- 片手をお腹、もう片手を脇腹(肋骨の下あたり)に当てます。
- 鼻から息を吸い、お腹だけでなく脇腹や背中も膨らむのを感じます。
- 口から細く長く息を吐きながら、肋骨が内側・下方向へ「たたまれていく」感覚を意識します。
ドローインの練習
- ゆっくり息を吐ききりながら、おへそを背骨側に引き込みます。
- お腹をペタンコにしたまま、浅い呼吸を繰り返して10秒キープ。
- これを数回繰り返します。
慣れてきたら、座っている時や立っている時など、日常動作の中でこっそり行うのがコツです。
7. 実践ステップ③:日常生活で「くびれ体勢」を保つ
どんなにエクササイズを頑張っても、1日の大半を占める「日常の姿勢」が崩れていては効果が半減します。
- デスクワーク中、モニターを覗き込んで猫背になっていませんか?
- スマホを見る時、首が垂れて胸が潰れていませんか?
- キッチンに立つ時、片足重心でお腹を突き出していませんか?
「骨盤の上に、肋骨が静かに乗っている」 この感覚を日常で意識するだけで、それは立派なトレーニングになります。
8. ポポの木整骨院が大切にしていること
私たちポポの木整骨院では、「くびれ作り」を単なる表面的な美容目的とは捉えていません。
- 姿勢(骨格の配置)
- 呼吸(インナーマッスルの機能)
- 痛み(腰痛や肩こりの解消)
これらを統合的に整え、「身体全体の機能が高まった結果として、自然と美しいラインが手に入る」というアプローチを大切にしています。
ボディビルで培った身体作りのノウハウと、医療現場での解剖学的な知見を融合させ、あなたの身体に合わせたオーダーメイドのケアをご提案します。
「自己流の腹筋に限界を感じている」 「姿勢から根本的に変えたい」
そんな方は、ぜひ一度、ポポの木整骨院にご相談ください。 くびれは「才能」ではなく、身体の正しい「使い方」で変わります。一緒に、あなた本来の美しさを引き出していきましょう。

