
腰痛に悩んでいる人は多いですが、実は「絶対にやってはいけない腰痛ストレッチ」が存在することをご存じでしょうか?
間違ったストレッチをすると、腰の痛みが悪化する可能性があります。
「ストレッチをしたら、かえって痛みがひどくなった」
「ネットで調べたストレッチを試したら、腰に違和感が出た」
このような経験がある人は、もしかすると危険なストレッチを行っているかもしれません。
この記事では、専門家の意見をもとに「やってはいけない腰痛ストレッチ」を解説します。さらに、腰痛を悪化させない正しいストレッチや日常生活で気をつけるべきポイントについても紹介。
腰痛を改善したい人、痛みを悪化させたくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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絶対にやってはいけない腰痛ストレッチとは?
腰痛の改善にはストレッチが効果的だと思われがちですが、実は間違ったストレッチを行うと逆効果になることがあります。特に、腰に負担をかけすぎるストレッチや、急激な動きを伴うものは、症状を悪化させる原因になりかねません。
例えば、無理に腰を反らせる動作や、急激にねじるストレッチは要注意です。これらは一時的に気持ちよく感じることもありますが、腰椎(ようつい:腰の骨)や周辺の筋肉に過度な負荷をかけてしまい、炎症を引き起こすことがあります。
また、腰痛の種類によっても適切なストレッチは異なります。筋肉のこわばりが原因の腰痛と、椎間板(ついかんばん:背骨のクッション部分)に問題がある腰痛では、必要なケアが変わってきます。

間違った方法でストレッチをすると、かえって腰の痛みを悪化させてしまう可能性があるのです。
では、具体的に「絶対にやってはいけない腰痛ストレッチ」にはどのような特徴があるのでしょうか?次の章で詳しく解説していきます。
腰痛を悪化させるストレッチの特徴とは?
腰痛を悪化させるストレッチには、いくつかの共通した特徴があります。適切なストレッチを行わないと、痛みが増したり、腰を傷めたりするリスクが高まります。ここでは、なぜ間違ったストレッチが腰痛を引き起こすのか、専門家が指摘する「NGストレッチ」の共通点について詳しく解説します。
間違ったストレッチが腰痛を引き起こす理由
ストレッチは本来、筋肉の柔軟性を高め、血流を促進することで腰痛の改善につながります。しかし、以下のようなストレッチは、腰に過剰な負担をかけ、かえって悪化させる原因になります。
- 過度に腰を反らせる
腰を強く反らせる動作は、腰椎に大きな圧力をかけます。特に「反り腰」の人は、この動きによって腰の関節や神経に負担がかかり、痛みが増す可能性があります。 - 急激な動きを伴う
勢いをつけて体をひねるようなストレッチは、腰の筋肉や靭帯(じんたい:関節を支える組織)を傷つける危険があります。特に腰椎椎間板ヘルニアやぎっくり腰の人には厳禁です。 - 無理に筋肉を伸ばしすぎる
痛みを感じるほどのストレッチは逆効果です。筋肉が過剰に伸ばされると、防御反応で収縮し、かえって硬くなります。その結果、腰痛が悪化してしまいます。
専門家が指摘する「NGストレッチ」の共通点
専門家によると、腰痛を悪化させるストレッチには以下のような共通点があるといいます。
- 「気持ちいい」と感じるが、終わった後に痛みが増す
- 反動をつけて動かすことで、筋肉や関節に過度な負担をかける
- 腰だけに強い負荷をかけるストレッチ(全身のバランスを考えていない)
- 正しいフォームを知らずに行っている
こうしたNGストレッチを避けるためには、正しい知識を持ち、腰に負担の少ない方法を選ぶことが重要です。次の章では、具体的に「絶対にやってはいけない危険なストレッチ」を3つ紹介します。
実際にやってはいけない危険なストレッチ3選
ここでは、専門家が特に注意を促す「腰痛を悪化させる危険なストレッチ」を3つ紹介します。これらのストレッチは、腰に過剰な負担をかけるため、腰痛を引き起こしたり、症状を悪化させたりする可能性があります。
背中を大きく反らす「ブリッジストレッチ」

ブリッジストレッチとは?
ブリッジストレッチとは、仰向けの状態から背中を大きく反らせ、腰を浮かせる動作を伴うストレッチです。ヨガや体操競技でよく見られるポーズですが、腰痛がある人にとっては危険です。
なぜ危険なのか?
- 腰を無理に反らせることで、腰椎に強い負担がかかる
- 反り腰の人はさらに腰を圧迫し、痛みを悪化させる
- 背筋が弱い人は、正しいフォームを維持できず、腰を痛めやすい
代わりにおすすめのストレッチ
腰に優しい方法として、仰向けの状態で膝を抱える「膝抱えストレッチ」が効果的です。これにより、腰を無理なく伸ばし、筋肉の緊張を和らげることができます。
急激に腰をひねる「ツイストストレッチ」

ツイストストレッチとは?
ツイストストレッチは、座った状態や寝た状態で上半身を急激にねじる動作をするストレッチです。例えば、体育座りから体をひねる動作や、仰向けで片足を反対側に倒すストレッチがこれに当たります。
なぜ危険なのか?
- 急激なひねり動作は、腰椎の椎間板に強い圧力をかける
- ぎっくり腰のリスクが高まり、急性の痛みを引き起こす可能性がある
- 腰だけを過度にひねると、背骨や筋肉のバランスが崩れる
代わりにおすすめのストレッチ
ツイストストレッチをするなら、壁を使ってゆっくりとねじる「壁を使った軽いツイスト」がおすすめです。これにより、腰椎への負担を最小限に抑えながら柔軟性を高めることができます。
前屈で無理に筋を伸ばす「ハムストリング強伸ばし」

ハムストリング強伸ばしとは?
ハムストリング(太ももの裏の筋肉)を強く伸ばすために、前屈を深く行うストレッチです。立った状態や座った状態で、つま先を触るような動作がこれに該当します。
なぜ危険なのか?
- 無理に前屈すると、腰の筋肉が引っ張られすぎて緊張する
- 反動をつけると、筋肉が損傷しやすい
- 腰椎に負担がかかり、ヘルニアや坐骨神経痛を悪化させることがある
代わりにおすすめのストレッチ
前屈をする際は、反動をつけずにゆっくり行い、腰ではなく太ももの裏を意識して伸ばすことが大切です。また、仰向けで片足を伸ばし、タオルを使って足を軽く持ち上げる「お尻&太もものストレッチ」も効果的です。
これら3つのストレッチは、腰痛がある人には特に危険です。無理に行うことで症状が悪化する可能性があるため、正しいストレッチを選ぶことが重要です。では、なぜこれらのストレッチが腰痛を悪化させるのでしょうか?次の章で詳しく解説します。
なぜこれらのストレッチが腰痛を悪化させるのか?
先ほど紹介した「絶対にやってはいけない腰痛ストレッチ」には共通する問題点があります。それは、腰椎や筋肉に過剰な負担をかけることです。
腰痛を改善するためには、筋肉の柔軟性を高めることが重要ですが、間違った方法で行うと逆効果になります。特に、腰の構造を理解せずにストレッチをすると、痛みが悪化するリスクが高まります。
ここでは、腰痛のメカニズムと、間違ったストレッチが危険な理由について詳しく解説します。
腰痛のメカニズム:腰に負担がかかる動作とは
腰痛の原因はさまざまですが、特に影響が大きいのが姿勢の悪さと腰椎への負担です。間違ったストレッチをすると、これらの問題を悪化させることがあります。
「反り腰」「猫背」などの姿勢が影響
現代人の多くは、デスクワークやスマホの使用によって猫背や反り腰になりがちです。
- 猫背の人は、背中が丸まり、腰への負担が増える
- 反り腰の人は、腰が過度に反ってしまい、痛みが出やすい
この状態で間違ったストレッチを行うと、腰の筋肉や関節に余計な負担がかかり、痛みを引き起こします。
腰の筋肉と関節の仕組み
腰には、主に以下のような筋肉や関節があります。
- 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん):背骨を支える筋肉
- 腰椎(ようつい):腰の骨。5つの骨が積み重なっている
- 椎間板(ついかんばん):背骨のクッションの役割を果たす
これらの構造に無理な力が加わると、筋肉の緊張や椎間板の圧迫が起こり、腰痛を悪化させる原因になります。

たとえば、「ブリッジストレッチ」のように腰を大きく反らせる動作は、腰椎に強い圧力をかけ、椎間板の変形を引き起こす可能性があります。また、「ツイストストレッチ」のように急激に体をひねると、腰椎の間にある靭帯や神経を傷つけることがあります。
医師・柔道整復師・理学療法士の見解:間違ったストレッチが危険な理由
専門家によると、腰痛を改善するためには、単に筋肉を伸ばせばよいわけではなく、腰椎や筋肉の特性に合ったストレッチを行うことが大切だといいます。
「気持ちいい」と感じても悪化するケース
間違ったストレッチの多くは、一時的に「気持ちいい」と感じることがあります。しかし、これは筋肉が過度に伸ばされているだけで、実際には腰への負担が増えていることが多いのです。
たとえば、強く前屈してハムストリングを伸ばすと、腰が引っ張られるような感覚になり、一瞬は楽に感じるかもしれません。しかし、これは腰椎に過剰なストレスをかけるため、ストレッチ後に痛みが増す可能性があります。
正しいストレッチとの違い
間違ったストレッチと正しいストレッチには、以下のような違いがあります。
項目 | 間違ったストレッチ | 正しいストレッチ |
---|---|---|
動きの特徴 | 急激な動作・反動をつける | ゆっくりとした動作 |
負担のかかる部位 | 腰椎や椎間板 | 腰周辺の筋肉全体 |
目的 | とにかく伸ばす | 筋肉の緊張をほぐす |
結果 | 痛みが悪化する | 腰が軽くなる |
このように、正しいストレッチを行うことで、腰への負担を減らしながら柔軟性を高めることができます。
では、腰痛を悪化させない「正しいストレッチ」とは、どのようなものなのでしょうか?次の章で詳しく紹介します。
腰痛を悪化させない正しいストレッチと対策

間違ったストレッチを避けることが大切ですが、それと同時に腰に優しい正しいストレッチを実践することが重要です。
正しいストレッチを行うことで、腰周りの筋肉がほぐれ、血流が改善し、痛みの軽減につながります。
ここでは、腰に負担をかけない正しいストレッチと日常生活で気をつけるべき腰痛予防のポイントについて解説します。
腰に優しい正しいストレッチ3選
腰痛を悪化させないためには、ゆっくりとした動きで、無理なく筋肉を伸ばすことが大切です。ここでは、理学療法士も推奨する「腰に優しいストレッチ」を3つ紹介します。
安全に腰を伸ばす「膝抱えストレッチ」

やり方
- 仰向けに寝る
- 両膝をゆっくりと胸に引き寄せる
- 両手で膝を抱え、10~15秒キープする
- ゆっくりと元の姿勢に戻す
NHKきょうの健康「膝抱え体操」の詳しいやり方【動画】はこちら
効果
- 腰全体の筋肉を無理なく伸ばせる
- 腰椎にかかる圧力を軽減できる
- ぎっくり腰や腰痛の予防に役立つ
反動をつけず、ゆっくりとした動作を心がけましょう。痛みを感じる場合は、片膝ずつ抱える方法でもOKです。
腰椎を守る「壁を使った軽いツイスト」
やり方
- 壁に対して横向きに立つ
- 壁に両手をつけ、軽く体をひねる
- 無理のない範囲で10~15秒キープ
- ゆっくり元の姿勢に戻し、反対側も行う
効果
- 腰に過剰な負荷をかけずにひねりを加えられる
- 腰椎や筋肉をやさしくほぐせる
- 坐骨神経痛の予防にも有効
ひねる角度は痛みが出ない範囲にとどめること。勢いをつけてねじらないように注意しましょう。
筋肉をほぐす「お尻&太もものストレッチ」
やり方
- 仰向けに寝て、片膝を立てる
- 立てた膝に反対側の足首を乗せる(4の字のような形)
- 両手で膝の裏を抱え、胸の方にゆっくり引き寄せる
- 10~15秒キープした後、反対側も行う
効果
- 腰と関連するお尻・太ももの筋肉をほぐせる
- 腰椎への負担を軽減できる
- 血流を促進し、腰痛の改善につながる
ストレッチ中に腰に痛みが出たら、無理せず少し緩めましょう。リラックスした状態で行うことが大切です。
ストレッチ以外の腰痛予防のポイント

ストレッチだけでなく、日常生活の姿勢や運動習慣を見直すことも腰痛予防には欠かせません。ここでは、腰痛を防ぐために気をつけたいポイントを紹介します。
日常生活で気をつけるべき姿勢・動作
腰痛の多くは、普段の姿勢や動作が原因で引き起こされます。以下のポイントを意識するだけで、腰の負担を大きく減らすことができます。
✅ 座るときの姿勢
- 深く腰掛け、背筋を伸ばす
- クッションやタオルを使って腰を支える
- 1時間ごとに立ち上がり、軽く体を動かす
✅ 立つときの姿勢
- 両足を肩幅に開き、重心を均等にする
- 片足に体重をかけすぎない
✅ 物を持ち上げるときの動作
- 腰だけを曲げるのではなく、膝を曲げてしゃがむ
- 腰に負担をかけずに持ち上げる
腰痛になりにくい運動・筋トレの習慣
筋力の低下は腰痛を引き起こす大きな原因の一つです。特に、腹筋・背筋・お尻の筋肉を鍛えることで、腰への負担を軽減できます。
✅ おすすめの運動・筋トレ
- プランク(体幹を強化し、腰椎を安定させる)
- ヒップリフト(お尻の筋肉を鍛え、腰への負担を減らす)
- ウォーキング(腰回りの筋肉をバランスよく強化)

これらの運動を無理なく継続することで、腰痛が起こりにくい体を作ることができます。
正しいストレッチと日常の姿勢・運動習慣を意識することで、腰痛を予防し、快適な生活を送ることができます。次の章では、今回の内容をまとめ、腰痛対策のポイントを再確認していきます。
まとめ:腰痛対策は正しい知識が重要!

腰痛を改善するためには、正しいストレッチを実践し、間違った方法を避けることが大切です。
特に、無理な反り・急激なひねり・過度な伸ばしを含むストレッチは、腰椎や筋肉に負担をかけ、かえって痛みを悪化させる原因になります。

一方で、膝抱えストレッチ・壁を使った軽いツイスト・お尻&太もものストレッチなど、腰に優しい方法を選ぶことで、無理なく腰をほぐすことができます。
また、ストレッチだけでなく、正しい姿勢を意識することや、ウォーキング・体幹トレーニングを取り入れることも、腰痛の予防につながります。普段の生活の中で、長時間同じ姿勢を続けない・荷物を持ち上げるときは膝を使うなどの工夫も大切です。
腰痛を防ぐには、正しい知識を持ち、無理のない範囲で継続することがカギです。今日から少しずつ、腰に優しい習慣を取り入れていきましょう!
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