「注射で一度は楽になったのに、数週間でまた同じところが痛む」。坐骨神経痛で来院される方から、何度も聞いてきた言葉です。当院に坐骨神経痛で来られる方の約9割は、すでに整形外科で湿布や痛み止め、注射を経験されています。
この記事では、なぜ坐骨神経痛がくり返すのか、その「大もとの原因」をどう考えているのか、そして当院の連動性アプローチ(TORI Method)で何をしているのかを、少しくわしくお話しします。いま痛みが強い方や、病院に行くべきサインを知りたい方は、先に大和市・高座渋谷の坐骨神経痛のページをご覧ください。
坐骨神経痛の「結果」「原因」「大もとの原因」
坐骨神経痛を考えるとき、当院では「結果」「原因」「大もとの原因」の3つを分けて整理しています。結果は、お尻から脚にかけてのしびれや痛み——いま一番つらい症状そのものです。原因は、その神経を圧迫しているもので、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが代表的です。実際、坐骨神経痛の原因の多くはこうした腰椎まわりの問題で、お尻の奥の梨状筋が関わるケースは報告によって0.3〜6%ほどとされています。そして多くの方が見落としているのが、その奥にある大もとの原因——なぜその場所に圧迫や負担が生まれたのか、という身体の使い方です。
当院で坐骨神経痛の方を施術していると、股関節が硬く片側のお尻にばかり体重を乗せて立っている、歩くときに一方の脚へ乗り切れていない、といった左右差や身体の使い方のクセが見られる方が、体感で8割ほどにのぼります。
たとえば股関節は、歩くときに脚を後ろへ送るための蝶番(ちょうつがい)のような役割をしています。この股関節が硬くて後ろへ伸びにくくなると、脚を後ろに引く動きを股関節でこなしきれず、代わりに腰や骨盤がねじれて肩代わりしてしまいます。すると片側の骨盤が開くように動き、腰にねじれと負担が生じます。股関節が後ろへ伸びにくい方は、その不足を骨盤の前傾や腰のそらしで補い、腰椎に負担が集中しやすいことが知られています。
この「腰のねじれ」という大もとの原因が残ったまま、湿布や注射で結果(しびれ)だけを抑えても、生活に戻ればまた同じ場所に負担がかかる——これが「楽になってもまた戻る」の正体だと、現場では感じています。坐骨神経痛は、焦らず原因と大もとの原因の両方に向き合うことで、少しずつ変わっていくことが多い症状です。
だからこそ当院では、坐骨神経痛を腰やお尻だけの問題として追わず、股関節の動き、骨盤・体幹のねじれ、左右差まで含めて確認し、負担が一か所に集中しにくい身体を目指して施術を組み立てます。痛みの出方は人によって違うため、大和市・高座渋谷の腰痛の考え方もあわせてご覧ください。
足首・膝・骨盤のつながりから見る

お尻や脚が痛いのに、本当の原因は骨盤から離れた場所にあることがあります。
坐骨神経痛では、骨盤まわりの動きも確認します。当院では、膝が内側へ入る動き(ニーイン)と、お尻の奥の梨状筋の緊張が重なって見られる場合があり、坐骨神経への刺激に関係する可能性を考えています。ただし、院内で確認した傾向であり、すべての坐骨神経痛に当てはまるものではありません。筋肉の詳しい説明は腰痛ページにまとめています。
骨盤トライアングル理論の全体像は、腰痛の総合ページでくわしくご説明しています。
連動性アプローチ(TORI Method)の4つの視点
T|Twist 骨盤・股関節・体幹のねじれを整える

坐骨神経痛の方を施術していると、骨盤だけでなく、股関節や体幹までねじれたまま動いていることがあります。
たとえば、立ち上がるときに片側のお尻へ体重を逃がす、歩くときに一方の脚へ乗り切れない、身体をひねりながら立ち上がる、といった動きです。
このような場合は、痛いお尻だけを押すのではなく、股関節を動かしながら臀部や太ももの筋膜の張りをゆるめ、骨盤と股関節が一緒に動ける状態へ整えていきます。
当院の深部整体では、筋膜リリースやJVR、動的ストレッチなどを組み合わせ、脚への症状を強くしない範囲で、骨盤や股関節のねじれを少しずつ整えていきます。
O|Open 肋骨・お腹まわりを整え、腰だけで頑張らない身体へ
坐骨神経痛なのに、なぜお腹や肋骨を施術するのかと聞かれることがあります。
前かがみや立ち上がりで脚まで響く方では、お腹や肋骨まわりを動かしたときの症状の変化も確認します。
腰へ直接強い刺激を入れなくても、お腹や股関節から整えることで動きやすさが変わる方もいます。特に脚へのしびれが強い時期は、無理に腰を強く刺激せず、こうした離れた場所から施術を始めることがあります。
R|Root 骨盤・股関節・脚で身体を支えられるようにする

たとえば、股関節が曲がりにくいために、椅子から立つたびに腰を大きく動かしている方がいます。この場合は、股関節まわりを施術して動きを出したうえで、股関節を使って立ち上がる動作や、片脚へ無理なく体重を乗せる練習まで行います。
必要な方には、お腹の深い部分を使う運動や、EMSを補助的に使い、施術で出した動きを日常生活でも使える身体へつなげていきます。
I|Imbalance 左右差を整え、片側だけに負担を集めない
坐骨神経痛では、左右どちらか一方に症状が強く出る方も少なくありません。
実際に施術していると、痛くない側へ体重を逃がし続けていたり、片側の股関節だけが動きにくくなっていたり、歩幅に左右差が出ていることがあります。
そこで、硬い側だけを強くほぐすのではなく、左右の骨盤・股関節・脚の使い方を整え、両側で身体を支えやすい状態へ戻していきます。
立つ、歩く、座るといった毎日の動作の中で、一方のお尻や腰だけが頑張り続けない身体を目指します。
脚をもむだけでは足りない理由
坐骨神経痛で脚がしびれたり痛んだりすると、「つらいのは脚だから、脚をもんでほしい」と感じる方は少なくありません。たしかに、太ももの裏(ハムストリングス)やふくらはぎがかたくなっていると、神経のすべりが悪くなったり、しびれや放散する痛みの一因になったりすることがあります。坐骨神経は、お尻から太ももの裏、ふくらはぎへと下りていくため、その走行に沿って筋肉の張りをゆるめることはあります。
ただし、お尻から脚へ広がるタイプの坐骨神経痛では、脚そのものが症状の出どころではなく、腰やお尻(梨状筋など)に大もとの原因があることが多いものです。そのため当院では、脚へのマッサージは「主役」ではなく、あくまで補助的なものとして行います。脚だけをもんでも、大もとの原因がそのままだと戻りやすいためです。
脚を施術するときも、神経を直接強く圧迫しないことを基本にしています。とくに膝の裏は神経が枝分かれする場所なので、強く押さず、やさしく触れる程度にとどめます。施術中にしびれや脚へ響く痛みが強くなるときは、神経を刺激しているサインなので、圧を弱めるか中止します。
なお、片方の脚だけが急に腫れる、赤くなる、熱を持つ、押すと痛い——といった場合は、血管のトラブル(血栓など)の可能性があり、マッサージは行わず医療機関の受診を優先していただきます。
この経験は、現在の坐骨神経痛の施術で私が特に大切にしていることの一つです。
ご予約・ご相談
坐骨神経痛は、数週間で落ち着く方もいれば、数か月かけて少しずつ変わっていく方もいて、経過には個人差があります。両脚のしびれや脱力、尿や便の異常があるときは、整骨院より先に医療機関を受診してください。
料金や施術の流れ、来院された方の声は大和市・高座渋谷の坐骨神経痛のページにまとめています。当日のご予約は21時まで受け付けています。
LINEで相談・予約 / 電話する(046-267-1130)
坐骨神経痛の症状・原因・やってはいけないこと・自分でできることを、ひとつにまとめています。→坐骨神経痛とは?どこが痛い・原因・やってはいけないことまで、整骨院の院長がまとめて解説
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