肩こりストレッチのやり方|首・胸・背中をほぐす5つの方法とコツ
執筆・監修:
高座渋谷ポポの木整骨院
院長 大岡 統
- 柔道整復師・あんまマッサージ
指圧師 - この道20年以上
- とくに得意なのは、
腰痛・肩こりのケア - 長生学園
(あんまマッサージ指圧師) - 長生医学会 会員
- 横浜医療専門学校
(柔道整復師) - 全国柔整鍼灸協会 会員
- 大和市生涯学習センター
ボランティア講師
仕事をしていると、首すじが重くなる。肩を回したくなる。背中まで張ってくる。
そんなときに取り入れやすいのが、ストレッチです。特別な道具がなくても始められ、仕事や家事の合間に体を動かす時間を作れます。
気持ちよく行うためのポイントは、伸ばす場所だけでなく、体の支え方・呼吸・動く速さです。
この記事では、首・胸・背中の5つのストレッチ・運動を、画像と手順で紹介します。まずは取り組みやすいものを一つ試してみてください。
施術についても相談したい方は、大和市・高座渋谷の肩こり施術のご案内をご覧ください。施術内容・料金・相談の目安を紹介しています。
※けがの直後や、強い痛み・腕のしびれがある場合は、ストレッチを始める前に医療機関へ相談してください。
始める前の準備:安定した椅子に座り、足裏を床につけます。肩をすくめず、胸や背中がふわっと広がるように楽に息を吸い、吐きながらゆっくり動き始めましょう。息をいっぱいに吸い込んだり、止めたりする必要はありません。
肩こりのケアに取り入れたい5つのストレッチ・運動
ここからは、首・胸・背中を伸ばす動作と、肩まわりをゆっくり動かす運動を紹介します。
最初は1〜2種類で十分です。軽い伸びを感じる範囲で行い、鋭い痛み・しびれ・めまいが出たら中止してください。
1.首を左右へゆっくり向ける

画面を見続けたあとなど、首がこわばっているときに取り入れる動きです。
- 椅子に座り、足裏を床につけます。
- 両手を太ももに置き、正面を見ます。
- 顎を上げずに、顔をゆっくり右へ向けます。
- 楽に向ける位置で5秒ほど保ちます。
- 正面へ戻してから、左も同じように行います。
左右それぞれ2〜3回を目安にしましょう。
肩や胸まで回ってしまう場合は、顔を向ける角度を小さくします。手で顎を押して、さらに向こうとしなくて大丈夫です。
首を楽な範囲で左右へ向ける運動は、NHSでも紹介されています。NHS:柔軟性の運動
コツ:目線も一緒に動かす
向きたい方向へ楽に目線を移し、顔をゆっくりついていかせましょう。正面を見続けたときとの動かしやすさの違いを確かめ、楽な方で行います。目線を無理に端へ向けず、めまいが出たら中止してください。
2.首の横を小さく伸ばす

首すじから肩の上に張りを感じるときに、伸びる場所を確かめながら行います。
- 正面を向いて座り、両腕を楽にします。
- 顔を前へ向けたまま、頭を少し右へ傾けます。写真のように手を添える場合も、押したり引いたりせず、軽く触れるだけにします。
- 左の首すじに軽い伸びを感じたところで止めます。
- 呼吸を続けながら5秒ほど保ち、ゆっくり戻します。
- 左へ傾ける動きも同様に行います。
左右それぞれ2回程度から始めてください。
耳を肩につけることが目標ではありません。頭を手で引かず、小さな角度で伸びを感じてみましょう。
傾けた側が詰まるように痛む場合は、この動作を省きます。
コツ:肩を持ち上げず、小さく傾ける
足裏と座面で体を支え、顔は正面のまま、耳を横へ少し近づけます。肩を耳へ近づけたり、手で頭を引いたりせず、吐く息に合わせてゆっくり動かしましょう。
3.腕を後ろへ伸ばして胸を開く

キーボード操作などで、腕を前へ出している時間が長い方に向けた動きです。
- 足を腰幅に開いて立ち、両足で体を支えます。立つことが不安な方は、安定した肘掛けのない椅子に座って行います。
- 両腕を体の横へ下ろし、肩の力を抜きます。
- 両腕を低い位置のまま少し後ろへ動かします。無理なく届く場合は、写真のように背中側で手を合わせます。
- 肩も自然に後ろへ動き、胸の前に軽い伸びを感じたところで止めます。
- 呼吸を続けながら5〜10秒ほど保ち、ゆっくり腕を戻します。
2回程度を目安にします。手を組むことや腕を高く上げることが目標ではありません。肩の前が痛む場合は行わないでください。
コツ:腕・肩・胸を一緒に動かす
動かす前に、胸や背中が内側からふわっと広がるように楽に息を吸います。吐きながら腕を少し後ろへ動かし、胸の前が開く感覚を探しましょう。足で体を支え、腰を反らして胸を突き出さないことがポイントです。
4.両手を前へ伸ばして背中を広げる

肩甲骨の間が張っているときに、背中の広がりを感じる動きです。
- 足を腰幅に開いて立つか、安定した椅子に座ります。
- 両腕を胸の前へ出し、手のひらを合わせるか、指を軽く組みます。
- 肩をすくめず、両手を少しずつ前へ遠ざけます。腕の高さは肩の高さ以下で、楽な位置にします。
- 背中の上部を少し丸め、肩甲骨の間に軽い伸びを感じたところで止めます。
- 自然な呼吸で5〜10秒ほど保ち、ゆっくり腕を戻します。
2回程度から試してください。肘を強く伸ばし切ったり、頭を深く下げたりする必要はありません。腕を前へ出すと肩が痛む場合は省きましょう。
コツ:背中の広がりを呼吸で感じる
両手を前に合わせたら、背中にも空気が入るイメージで楽に息を吸います。吐きながら手を少し前へ遠ざけ、肩甲骨の間の広がりを感じましょう。体全体が前へ倒れないよう、足裏の支えを保ちます。
5.肩を小さく回す
最後に、肩まわりをゆっくり動かします。
- 座面と足裏に重さを預け、腕を体の横で楽にします。
- 両肩を少し前へ動かします。
- そこから小さく上、後ろへと動かし、元の位置へ戻します。
- 息を止めず、ゆっくり3周程度行います。
大きく回す必要はありません。痛みや引っかかりのない範囲で、小さな円を描くように動かします。
終わったら、首を左右へ小さく向けてみてください。始める前より楽か、かえって力が入っていないかを確認しましょう。
コツ:土台を保ち、肩の動きにつなげる
足裏とお尻で体を支えたまま、肩を小さく回します。胸や背中が自然についてくる範囲で動かし、息を止めたり腰を大きく反らしたりしないようにしましょう。
肩こりにストレッチを取り入れる3つのメリット
1.同じ姿勢で固まりがちな体を動かせる
パソコンやスマートフォンに集中していると、顔の向きや腕の位置が変わらないまま、時間が過ぎることがあります。
ストレッチを挟むと、画面から目を離し、首や胸、背中を違う方向へ動かせます。長く座っていた方にとっては、体を動かす休憩にもなります。
日本整形外科学会も、肩こりの予防として、同じ姿勢を長く続けないことや、適度な運動・体操を挙げています。日本整形外科学会「肩こり」
2.自分の体の状態に気づける
首をゆっくり左右へ向けると、「右の方が向きにくい」「今日は昨日より楽に動く」といった違いに気づくことがあります。
これは、自分に合う動かす範囲を見つける手がかりです。左右を無理に同じ角度まで動かす必要はありません。
伸びる場所や動かしやすさを確かめながら、自分のペースで行えることもセルフケアの良さです。
3.呼吸や力の入り方を見直せる
当院では、ストレッチ中に「息が止まっていないか」「肩が耳へ近づいていないか」も確認します。
例えば、腕を上げようとして肩をすくめたり、胸を開こうとして腰を大きく反ったりすることがあります。
そこで、足裏と座面で体を支え、呼吸を続けながら動く練習をします。伸ばすことと一緒に、自分がどこで頑張りすぎているかを知る時間にもなります。
肩だけで頑張らず、胸や背中も動かす練習
当院に、肩こりがつらく首を動かしにくいという方が来院されました。両腕を後ろへ引くストレッチでは、初めは肩だけを動かそうとしていました。
腕の動きに肩や胸も自然についてくるように練習すると、ご本人も胸元や鎖骨の周辺が動き、脇が軽く締まるような感覚をつかめるようになりました。その場で確かめたところ、初めより首を動かしやすくなっていました。
これは一人の方の経過で、同じ変化を約束するものではありません。当院では、一か所を強く伸ばすことだけでなく、体を支えながら肩・胸・背中が一緒に動くことも大切にしています。
自分に合う方法を、詳しい記事から選ぶ
ストレッチは、生活の中で取り組みやすい方法を選ぶことも大切です。
椅子で行う方法、タオルを使う方法、ヨガなどを、目的に合わせて紹介しています。
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気持ちよく続けるためのポイント
最初は「呼吸+1〜2種類」で始める
毎回、すべての運動を行わなくても構いません。
仕事の区切りなどに、準備の呼吸と、取り組みやすい動きを1〜2種類選びましょう。回数を増やす前に、呼吸を続けながら楽に行えるかを確かめます。
運動後に痛みが増す場合は中止し、続く場合は医療機関へ相談してください。
止めている間も、呼吸を続ける
伸ばした位置で止まる時間は、伸びる場所や力加減を確かめる時間です。
さらに深く伸ばそうとせず、その位置で穏やかに呼吸します。息が止まるほど頑張っていたら、少し元へ戻しましょう。
仕事中の環境も一緒に見直す
ストレッチのあとも腕を遠くへ伸ばして作業していると、同じ場所に負担がかかり続けることがあります。
キーボードやマウスを使いやすい位置に近づけ、足が床につくよう椅子の高さも確認してみてください。
一つの姿勢を固めて保つより、作業の区切りに立つ、歩く、座り直すなど、姿勢を変える機会を作りましょう。Mersey Care NHS:デスクワークの環境と運動
動かしやすさを、日常生活につなげる
ストレッチで柔軟性を保つことに加え、その動きを仕事や家事で無理なく使えることも大切です。
当院では、腕を上げるときの背中や肩甲骨の動き、体幹の支えも確認します。必要に応じて筋力を保つ運動や、作業環境の調整を組み合わせます。
痛みやしびれがある場合は、無理に伸ばさない
次のような症状がある場合は、ストレッチだけで対応しようとせず、整形外科などへ相談してください。
- 転倒や交通事故のあとから痛みが出た
- 腕や手にしびれがある、力が入りにくい
- 急に腕が上がらなくなった
- 安静にしていても強く痛む、夜眠れないほど痛む
- 手先が使いにくい、歩きにくさもある
- 運動のたびに悪化する、症状が長引いている
手先の使いにくさや歩きにくさを伴う場合には、頸椎の病気などを確認する必要があります。日本整形外科学会「頚椎症性脊髄症」
痛む場所について詳しく知りたい方には、次の記事もあります。症状の原因を自己診断するためではなく、相談するときに状態を整理する参考にしてください。
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まとめ|肩こりストレッチは、支えと呼吸から始めよう
ストレッチは、首・胸・背中を動かし、日常のこわばりをケアするために取り入れやすい方法です。
最初に試していただきたいのは、足裏と椅子に体の重さを預けることです。
動き始める前に、胸や背中がふわっと広がるように楽に息を吸います。吐きながらゆっくり動き、その後も穏やかな呼吸を続けましょう。
そのあとに、首や腕を小さく、ゆっくり動かします。伸びる場所を感じながら、呼吸を続けて行いましょう。
「力を抜く感覚が分からない」「自分の動き方を一度見てほしい」という場合は、実際の動作を確認しながらお伝えすることもできます。
大和市・高座渋谷のポポの木整骨院では、首や肩に加え、背中・肩甲骨・体の支え方も確認し、状態に応じた施術とセルフケアをご案内しています。
目線に関する参考資料:目線の方向と首の筋活動(2005年)/目の位置と首の可動域(2025年)
大和市・高座渋谷の肩こり施術・相談|ポポの木整骨院当院での施術内容や料金、相談の目安はこちらをご覧ください。ご自身に合ったケアを一緒に考えます。詳しい記事を読む →