坐骨神経痛は、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先などに痛みやしびれが現れる症状の呼び方です。
このページでは、坐骨神経痛の原因、当院で行う確認、具体的な施術、実際の経過事例、医療機関を優先する症状について、できるだけ分かりやすくお伝えします。
歩くのもつらい。座っているのも苦しい。
「このまま歩けなくなるのでは」と、不安を感じている方もいらっしゃると思います。
高座渋谷ポポの木整骨院では、痛い場所だけで判断せず、症状の出る動き、歩き方、身体の支え方、日常生活で困っていることまで確認します。
同じ坐骨神経痛でも、身体の状態は一人ひとり違います。開業から7年以上、施術歴20年以上の経験をもとに、その日の状態に合わせた施術をご提案します。

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坐骨神経痛
執筆・監修:
高座渋谷ポポの木整骨院
院長 大岡 統
- 柔道整復師・按摩マッサージ
指圧師 - この道20年以上
- とくに得意なのは、
腰痛・肩こりのケア - 長生学園
(あんまマッサージ指圧師) - 長生医学会 会員
- 横浜医療専門学校
(柔道整復師) - 全国柔整鍼灸協会 会員
- 大和市生涯学習センター
ボランティア講師
坐骨神経痛とは?原因・症状・よくある誤解

坐骨神経痛は、病気の名前ではありません。腰の神経根や坐骨神経が圧迫・刺激されるなどして、お尻から脚に現れる痛みやしびれなどの症状の呼び方です。
症状は、お尻の奥、太ももの後ろや外側、ふくらはぎ、すね、足先などに現れます。痛みやしびれだけでなく、「脚が突っ張る」「重だるい」「力が入りにくい」と感じる方もいます。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアは病名、坐骨神経痛は症状名です。「ヘルニアに伴って、坐骨神経痛の症状が出ている」と考えると分かりやすいでしょう。
坐骨神経痛に関係する主な状態
原因は一人ひとり異なり、複数の要因が関係する場合もあります。
| 関係する状態 | 症状の傾向 | 関連ページ |
|---|---|---|
| 腰椎椎間板ヘルニア | 前かがみや座位で症状が強くなる方もいます | 椎間板ヘルニアについて |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 立位や歩行で症状が出て、休むと軽くなる方もいます | 脊柱管狭窄症について |
| 梨状筋症候群 | 座位や股関節の動きで、お尻の奥に症状が出ることがあります | 梨状筋症候群について |
| 腰椎すべり症 | 隣り合う腰椎の位置関係に変化がみられます | 腰椎すべり症について |
| 股関節周辺の筋肉・筋膜 | 座り方や股関節の動きによって、お尻周辺の症状が変わることがあります | 骨盤・バランス調整について |
画像だけで痛みの原因を決められない理由
MRIやレントゲンは、身体の状態を知るための大切な検査です。ただし、画像に変化があれば、必ず症状が出るとは限りません。
無症状者を対象にした研究では、60歳における推計で、椎間板変性が88%、椎間板膨隆が69%にみられたと報告されています。
画像は身体の「地図」のようなものです。大切な情報ですが、地図だけでは、なぜ座るとつらいのか、なぜ歩くとしびれるのかまでは分かりません。そこで私は、医療機関での説明に加えて、症状の範囲、筋力、感覚、身体の動き、日常生活で困っていることを重ねて見ています。
当院で行う確認|SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)

SLRテストは、仰向けで膝を伸ばしたまま脚を上げ、症状の出方を確認する方法です。
脚を上げると、神経やその周辺組織にも一定の張力が加わります。神経根などが刺激を受けて過敏になっている場合、普段と同じお尻や脚の症状が現れることがあります。
当院では、次の点を確認します。
- 普段と同じ痛みやしびれが再現されるか
- 太もも裏のストレッチ感と、普段の症状が区別できるか
- 症状がお尻で止まるか、ふくらはぎや足先まで広がるか
- 左右で症状の出方に違いがあるか
- 足首の位置を変えると症状も変化するか
SLRの角度には、検者間で13~20度程度の測定誤差が報告されています。そのため、角度だけで状態を決めず、普段の症状の再現、左右差、困っている生活動作を合わせて確認します。
高座渋谷ポポの木整骨院の坐骨神経痛施術|3つの具体的な手順
私が施術で重視しているのは、痛い場所だけを追いかけることではありません。どの動きで、どこに症状が現れ、施術後にその範囲がどう変わるかを確認します。
1.お尻全体の動きをつくる

坐骨神経の近くには、梨状筋をはじめとするお尻の深い筋肉があります。しかし、お尻や脚が痛いからといって、奥の筋肉だけが関係しているとは限りません。
まずは大殿筋や中殿筋など、お尻全体の状態を確認します。手を添えたまま膝や股関節を小さく動かし、股関節を動かしたときに腰まで一緒に動かないか、痛い側へ体重をかけられるか、症状が足先へ広がらないかを見ます。
お尻や股関節を動かしても症状が脚へ広がらないことを確認できた場合、次の段階へ進みます。
2.股関節の動きを使い、腰・骨盤周辺へ働きかける

深部整体では、一方の手を腰や仙骨周辺へ添え、もう一方の手で太ももを支えます。
その状態で股関節を曲げる・開く・回す動きを組み合わせ、呼吸に合わせながら腰・骨盤周辺へ働きかけます。
股関節が動きにくい方は、脚を上げるたびに腰や骨盤まで大きく動くことがあります。そこで、お尻や太ももの緊張、骨盤の傾き、股関節の動きを見ながら、無理なく動かせる範囲を探します。
3.しびれが足先へ広がらない範囲で脚を動かす

お尻・腰・骨盤周辺へ施術したあと、必要に応じて股関節・膝・足首を組み合わせて動かします。この段階では、身体の反応に応じて次の2つの方法を使い分けます。
筋膜リリース(FRSテクニック)では、お尻周辺を表面・中間・奥の順に確認し、身体の反応に合わせて施術する範囲を調整します。
スライダーは、脚の一方を動かすときに、もう一方を緩める方法です。角度を増やすことだけを目的にせず、症状が足先へ広がらないか、立ち上がりや歩行が行いやすくなるかを確認します。
坐骨神経痛はよくなる?当院で確認できた回復の経過
「私の坐骨神経痛もよくなりますか?」
初めて来院された方から、よくいただく質問です。症状の原因や続いている期間によって経過は異なるため、「必ず治ります」とはお答えできません。ただ、今できないことが、この先もずっとできないと決まったわけではありません。
当院では、痛みやしびれの強さだけでなく、初回に「いちばん取り戻したい動作」を一つ決め、その後の経過を確認しています。
当院で確認する3つの変化
- 痛み・しびれはどのくらい変わったか
- 最初に困っていた動作がどのくらいできるようになったか
- 本人が「よくなってきた」と実感できているか
痛みだけが軽くなっても、家事や仕事ができなければ、本人が望んでいた回復とはいえないことがあります。反対に、検査の数字が変わっても、歩ける距離が変わらなければ施術内容を見直します。
当院の坐骨神経痛経過データ
坐骨神経痛による痛み・しびれを主な悩みとして来院した30名を対象に集計しました。
2週間後と4週間後の変化
棒の長さは、それぞれの時点で回答した方に占める割合です。人数と回答者数も併記しています。
4週間後
痛み・しびれが2点以上軽減
2週間後
20/26名(76.9%)
4週間後
20/24名(83.3%)
困っていた動作が2点以上向上
2週間後
12/26名(46.2%)
4週間後
20/24名(83.3%)
本人が「よくなった」と回答
2週間後
16/26名(61.5%)
4週間後
19/24名(79.2%)
| 確認項目 | 2週間後(回答26名) | 4週間後(回答24名) |
|---|---|---|
| 痛み・しびれが2点以上軽減 | 20名 | 20名 |
| 困っていた動作が2点以上向上 | 12名 | 20名 |
| 本人が「よくなった」と回答 | 16名 | 19名 |
| 大きな変化がみられなかった | 8名 | 5名 |
| 医療機関への相談をご案内 | 1名(累計) | 2名(累計) |
| 経過を確認できなかった | 3名(累計) | 4名(累計) |
※「大きな変化がみられなかった」は各時点での人数です。医療機関への案内と経過を確認できなかった人数は、初回の30名を基準とした累計です。
※痛み・しびれは0~10で確認し、初回より2点以上低下した場合を「軽減」としています。困っていた動作は「まったくできない=0」「以前と同じようにできる=10」で確認し、初回より2点以上向上した場合を「向上」としています。
※「本人がよくなった」は、「かなりよくなった」「少しよくなった」と回答した方です。痛み・しびれ、困っていた動作、本人の実感は同じ方が複数に該当するため、各項目の人数は合計しません。
痛みが軽くなることと、回復は同じではありません
施術後に立ち上がったとき、「さっきより脚が軽い」「しびれが気にならない」と話される方がいます。私の施術経験でも、痛みやしびれがその場で軽くなる方は少なくありません。ただし、その変化だけで「回復した」とは判断していません。
今回の集計では、2週間後に痛み・しびれが2点以上軽減した方は20名/26名(76.9%)でした。一方、困っていた動作が2点以上向上した方は12名/26名(46.2%)です。4週間後には、痛み・しびれの軽減が20名/24名(83.3%)、困っていた動作の向上も20名/24名(83.3%)となりました。
この経過から、痛みやしびれの変化が先に現れ、歩く・座る・家事をするといった生活動作の回復があとから追いつく方もいる可能性がうかがえます。なお、これは当院で経過を確認した30名の傾向であり、施術だけによる変化とは断定できません。
一度楽になっても、これまでと同じ座り方や身体に負担のかかる動作へ戻ると、症状がぶり返すことがあります。そのため当院では、まず現在の痛みやしびれの緩和を目指し、その後に椅子からの立ち上がり方、寝起きの動作、物の持ち方、座る時間の区切り方などを一緒に確認します。
「姿勢をよくしてください」と伝えるだけでは、生活の中で何を変えればよいのか分かりません。患者さんが実際に困っている動作をその場で行い、症状が出にくい足の位置や身体の動かし方を探します。施術に加えて、このような動作の練習を続けることで、生活が行いやすくなる方がいます。
私が若いころにしてしまった失敗
私も若いころは、痛みやしびれで困っている方に対して 「姿勢も運動も生活習慣も、大きく変えましょう」と 一度にたくさんの課題を伝えてしまったことがあります。
しかし、症状で日常生活が精一杯の方に、 いくつもの改善点を一度に伝えると、かえって混乱させてしまうことがありました。
さらに、負担が減る動作は人によって違います。 たくさん伝えることが、 “その方に合わないことをたくさん伝える” ことにつながる場合もあり、 必ずしも助けになるとは限らないと気づきました。
だから今は、「一つだけ」を一緒に選びます
まずは、
- 椅子から立つときに足を少し引く
- 同じ姿勢を続ける時間を少し短くする
など、その方が今日から試せる“たった一つ” を選びます。
小さなことでも、
- 昨日より楽にできた
- 思ったより痛くなかった
という経験が生まれると、
「これなら自分にもできそう」 「動いても大丈夫かもしれない」
という安心につながります。
この“安心の積み重ね”が、 身体を動かす不安を減らし、生活を取り戻す力になると私は考えています。
前向きになることを求めるのではなく、前向きになれる根拠を一緒につくる
患者さんに最初から前向きになることを求めるのではなく、 前向きになれる小さな根拠を一緒につくること。
それも、私たちの大切な役割です。
医療機関で診断を受けている方・症状が長い方へ
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と説明を受けている方、 症状が長く続いている方、 歩行時の症状や筋力低下がある方は、変化に時間を要することがあります。
その場合は、急いで結果を求めるのではなく、 医療機関での治療内容も確認しながら、 まず日常生活の負担を減らすことからサポートします。
よくなった方が最初に実感したこと
4週間後に「よくなった」と回答した19名へ、「最初に何が変わりましたか」と一つ選んでもらった結果です。
- 歩く・買い物が楽になった:6名
- 座る・運転できる時間が延びた:4名
- 朝の着替えや靴下が楽になった:3名
- 夜に目を覚ます回数が減った:2名
- 家事や仕事を途中で休まなくなった:4名
痛みの数字が下がったことだけでなく、「スーパーを一周できた」「朝、自分で靴下を履けた」といった生活の変化も、回復を判断する大切な材料です。
当院では、患者さんが最初に取り戻したいと希望した動作を確認し、その変化を施術方針の見直しに役立てます。
当院における坐骨神経痛の施術経過事例
※以下は一個人の経過であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
事例1|ふくらはぎの重だるさで家事がつらかった方


腰から太もも裏への施術、股関節を使う運動、歩き方の指導を行う中で、次の変化がみられました。
| 確認項目 | 初回 | 10回目の施術後 |
|---|---|---|
| 右脚のしびれ | VAS 8/10 | VAS 1/10 |
| SLR | 40度で普段の症状が出現 | 70度まで可能 |
| 立位体前屈 | −15cm | +5cm |
ご本人からは「家事の途中で座って休むことが少なくなりました」とのお話がありました。
事例2|歩くと症状が出ていた方

深部整体と体幹運動を12回継続した経過の中で、歩行距離や片脚立ちなどに変化がみられました。
| 確認項目 | 初回 | 12回目の施術後 |
|---|---|---|
| 連続歩行距離 | 約100m | 約800m |
| しびれ | VAS 9/10 | VAS 3/10 |
| 片脚立ち | 8秒 | 45秒 |
ご本人からは「趣味のウォーキングを再開できました」とのお話がありました。
※VASは主観的な症状の強さを0~10で表したものです。自然経過、生活の変化、自宅での運動、医療機関での治療などが影響した可能性があり、当院の施術だけによる変化とは断定できません。
整形外科と整骨院、どちらへ行けばよい?
原因が分からない場合や、しびれ・筋力低下がある場合は、まず整形外科への相談をご検討ください。
整形外科では、医師による診断、レントゲン・MRIなどの画像検査、薬・注射・手術・リハビリテーションなどが行われます。
当院では、画像検査や診断、薬の処方はできません。医療機関で受けた説明も確認しながら、腰・骨盤・股関節の動き、歩き方、困っている生活動作を確認し、手技や運動指導による負担軽減を目指します。
医療機関を優先していただきたい症状
- 急速に進む脚の脱力、つま先が上がらない
- 排尿・排便の異常
- 股や肛門周辺の感覚低下
- 両脚に現れる強い症状
- 発熱を伴う腰痛、原因不明の体重減少
- 転倒や事故のあとに始まった強い痛み
急に脚へ力が入らなくなった場合や、排尿・排便の異常がある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。
大和市で坐骨神経痛にお困りなら、高座渋谷ポポの木整骨院へ
「整形外科へ行くべきか分からない」「自分の症状をうまく説明できない」という段階でも構いません。お話を伺い、当院で対応できる状態か、医療機関への相談を優先した方がよいかを確認します。
住所:神奈川県大和市渋谷5-37-9 ekinia102
アクセス:小田急江ノ島線「高座渋谷駅」から徒歩3分
営業時間:9:00~22:00(21:00以降は要電話予約)
定休日:日曜日(土曜・祝日も受付)
初めての方限定「トータルヘルス」
通常7,700円/初回3,980円
※施術内容や経過には個人差があります。施術後に症状が強くなった場合は、無理に運動やセルフケアを続けず、当院または医療機関へご相談ください。
坐骨神経痛についてよくある質問
ストレッチをしてもよいですか?
動かして気持ちよい範囲であれば、無理のない程度から始めてください。ストレッチ中やその後に、しびれが足先まで広がる場合は中止します。
どのメニューを選べばよいですか?
初回は「トータルヘルス」をお選びください。症状を確認し、当院で対応できる状態か、どの施術が適しているかをご説明します。
初回はどのような流れですか?
カウンセリングで症状や困っている動作を伺い、姿勢、骨盤、股関節、歩き方などを確認します。そのうえで、状態に合わせて深部整体や筋膜リリースなどをご提案します。
病院で「異常なし」と言われましたが相談できますか?
ご相談いただけます。画像所見だけでは分からない身体の動きや、生活の中で負担がかかる条件を確認します。ただし、当院では病気の診断は行いません。症状の変化によっては、医療機関への再相談をご案内します。
執筆・監修者
柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師
高座渋谷ポポの木整骨院 院長 大岡統
参考文献
- Brinjikji W, et al. Systematic Literature Review of Imaging Features of Spinal Degeneration in Asymptomatic Populations. AJNR. 2015.
- Nee RJ, et al. Reliability of the straight leg raise test for suspected lumbar radicular pain. 2022.
- NICE. Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management.