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腰痛の原因はトリガーポイント?二つの関係性とは
柔道整復師 按摩指圧マッサージ師 高座渋谷ポポの木整骨院院長:大岡 統
最終更新日:2024/07/31
【目次】
「もう、この腰の痛み、どうにかしたい…」
「湿布もマッサージも効かない…」
そんな慢性的な腰痛に悩まされているあなた。
もしかしたら、その原因は「トリガーポイント」かもしれません。
「トリガーポイントって何?」
「それが腰痛とどう関係があるの?」
そう思われた方も多いのではないでしょうか?
実は、このトリガーポイント、皆さんの想像以上に腰痛と深い関わりがあるんです。
本ブログではこのトリガーポイントの正体と、腰痛との関係、そして自分でできるケア方法まで、わかりやすく解説していきます。
腰痛の概要
お話を進めていく前にまずは腰痛とは何なのか、種類や原因について勉強していきましょう。
腰痛の種類と原因
まず腰痛には大きく分けて二種類存在します。
急性腰痛と慢性腰痛です。
急性腰痛は短期間で治ることが多く、筋肉や靭帯の損傷が原因となります。主にギックリ腰や捻挫などといったものは皆さんもご存じなのではないでしょうか?
一方、慢性腰痛は3ヶ月以上続く痛みのことを指します。原因としては筋肉の緊張、姿勢の悪さ、ストレスなどが関係しています 。
原因について少し深堀していきましょう。
腰痛の主な原因には以下のようなものがあります。
- 筋肉や靭帯の損傷: 急な動きや重い物を持ち上げる際に発生します。
- 腰椎椎間板ヘルニア: 椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みが生じます。
- 腰部脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経を圧迫します。
- 姿勢の悪さ: 長時間の座り仕事や不適切な姿勢が腰に負担をかけます。
腰痛は原因が多く断定することが難しいとされてきていました。
しかし、最近では技術の進歩により慢性的な腰痛でもしっかりと原因を診断できるようになってきています。
「自分の腰痛は大丈夫だろう」
そう思い込まず強い痛みがある場合や中々治らない場合は専門機関をしっかりと受診しましょう。
トリガーポイントとは
腰痛のお話をしていきました。
次にトリガーポイントのお話をしていきます。
トリガーポイントの定義
トリガーポイントとは、簡単に言うと、筋肉の中にできた「痛みの発信源」のようなもので筋肉内の痛みの原因となるしこりや結節のことを指します
筋肉が過度に緊張したり、傷ついたりすることで、硬くなってコリのようなものができます。これがトリガーポイントです。
トリガーポイントは押すと痛みを感じます。
ポイントは、圧迫すると局所的な痛みだけでなく、離れた部位にも痛みを引き起こすことがあります 。
これが「関連痛」と呼ばれるもので、例えば、腰のトリガーポイントが原因で臀部や下肢に痛みが放散することもあります。
トリガーポイントの原因
ではなぜトリガーポイントができてしまうのでしょうか?
トリガーポイントは、筋肉の過度の使用やストレス、姿勢の悪さなどが原因で発生します。具体的には以下の要因が挙げられます。
- 筋肉の過負荷: 過度な運動や労働による筋肉の疲労。
- 不適切な姿勢: 長時間の座り仕事や悪い姿勢が筋肉に負担をかける。
- ストレス: 精神的なストレスが筋肉の緊張を引き起こす。
- 外傷: 急な動きや事故による筋肉の損傷。
トリガーポイントの症状
トリガーポイントの症状として
- 筋肉の痛みやこわばり
- 関節の動きの制限
- 頭痛
- めまい
- 自律神経の乱れ
などが挙げられます。
トリガーポイントによる腰痛の対処法
ではトリガーポイントが要因で起こってしまった腰痛にはどのように対処すればいいのでしょうか?
自分でできる方法と治療方法をご紹介します。
自己管理とセルフケア
1,ストレッチ
ストレッチは筋肉の柔軟性を高めてくれるのでトリガーポイントを緩和するのに効果的です。
腰痛に効くストレッチで気軽に行えるものを二つほどご紹介します。
ぜひ一度試してみてください 。
・腰方形筋のストレッチ
まずは座った状態で片手を頭の上に伸ばします。
反対側に体を倒して腰の側面をグーっと伸ばします。
イメージとしては脇の下が伸びているのを体感しながら行えるととても良いです。
時間としては約5秒~7秒程行います。反対側も行い交互に3回程行うとさらに効果的です。
・ハムストリングスのストレッチ
仰向けに寝て片足を伸ばします。
もう片方の足を胸に引き寄せて膝を伸ばします。痛みの出ない範囲で伸ばして頂くのが効果的です。交互に5回程行ってみてください。
2,マッサージ
トリガーポイントに直接圧をかけるマッサージも効果的です。
テニスボールや専用のツボ押しのようなグッズを使い痛みのある部位をゆっくりと圧迫しほぐしていきます 。
この方法の良い点は自分の好きな強さで行えることです。
整体やほかの人にやってもらうのが怖い、という方はこの方法は非常にオススメです。
3,エクササイズ
筋力を維持し、トリガーポイントの発生を予防するためのエクササイズも重要です。
- ブリッジエクササイズ: 仰向けに寝て膝を立て、腰を持ち上げてブリッジの姿勢を作ります。
- プランク: 腕を肩幅に開き、つま先と前腕を床につけて体を一直線に保ちます。
専門的な治療
1,理学療法
理学療法士による治療は、トリガーポイントの緩和に効果的です。理学療法士は、電気治療、温熱療法、超音波治療などを用いて筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します 。
2,整体
整体もトリガーポイントによる腰痛の改善に役立ちます。
マッサージや深部整体、電気治療など様々な技術を用いて腰痛改善を行ってくれます。
3,薬物療法
痛みがひどい場合、医師が鎮痛剤や筋弛緩薬を処方することがあります。これらの薬物は、痛みを和らげ、筋肉の緊張を緩める効果があります 。
生活習慣の改善
1,正しい姿勢の維持
日常生活で正しい姿勢を保つことは、トリガーポイントの発生を防ぐために重要です。以下の点に注意して姿勢を改善しましょう 。
- 座る時: 背筋を伸ばし、腰をサポートするクッションを使用します。長時間座る場合は、定期的に立ち上がってストレッチを行います。
- 立つ時: 片足を少し前に出し、腰への負担を軽減します。かかとに重心をかけるように立ちます。
- 持ち上げる時: 膝を曲げて腰を下ろし、背中をまっすぐに保ちながら物を持ち上げます。
2,適度な運動
定期的な運動は、筋肉の柔軟性と強度を維持し、トリガーポイントの発生を予防します。ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの適度な運動を取り入れましょう
3,ストレス管理
メンタルヘルスもトリガーポイントの管理に重要な役割を果たします。以下の方法でストレスを軽減しましょう
- リラクゼーション: ヨガや瞑想、深呼吸を取り入れてリラックスします。
- 趣味の時間を作る: 自分の好きなことを楽しむ時間を持ち、ストレスを解消します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
トリガーポイントとは、腰痛との関係性に関してお話していきました。
腰痛は放っておくことで徐々に恒常的なものになってしまい治りも遅くなってしまいます。
日頃から予防のためにストレッチやエクササイズ、姿勢の改善など少しずつできるものから習慣化していくことも大切です。
痛みが強い場合や長引く場合は早めに病院等を受診しましょう。
当院では施術の他に生活指導や運動指導も行っております。
ご不明な点等がございましたらお気軽にご相談ください。
本ブログが皆さまの生活のお役に立てますよう願っております。