バレリュー症候群(自律神経型むちうち)とは?症状・検査・治療を解説

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バレリュー症候群(自律神経型むちうち)とは?症状・検査・治療を解説

交通事故やスポーツなどで首に強い衝撃が加わったあと、「首だけでなく、なんだか体全体の調子がおかしい…」と感じることがあります。

たとえば、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、だるさなどが続く状態です。こうした不調を、バレリュー症候群、または自律神経型のむちうちと呼ぶことがあります。

ただし、バレリュー症候群は、血液検査やMRIだけで「これです」とはっきり決まるものではありません。首を痛めたあとに起こるいろいろな不調を、ほかの病気と見分けながら、全体をみて判断していくものと考えるとわかりやすいです。

バレリュー症候群とは

バレリュー症候群とは、むちうちのあとにあらわれる頭痛、めまい、耳鳴り、眼精疲労、動悸、全身のだるさなどをまとめて表すときに使われることがある言葉です。

首のまわりには神経や血管がたくさん集まっているため、強い衝撃を受けることで、その働きのバランスが乱れてしまうのではないかと考えられています。

少しむずかしく聞こえるかもしれませんが、簡単にいうと、「首を痛めたあとに、自律神経の乱れのような症状まで出てしまう状態」です。首そのものの痛みだけでなく、体のあちこちに不調が出るので、「原因がわからなくて不安…」となりやすいのも特徴です。

主な症状

よくみられるのは、首の痛みや張り感にくわえて、次のような症状です。

  • 後頭部を中心とした頭痛
  • ふわふわする感じのめまい
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 目の疲れ、見えにくさ
  • 動悸
  • 全身のだるさ
  • 集中しにくい
  • 眠りが浅い、不眠

こうした症状は、いつも同じ強さで出るとは限りません。「今日は平気だけど、次の日はつらい」「天気が悪い日に悪化する」「疲れたときにめまいが強くなる」といったように、波があることも少なくありません。

首のケガなのに、頭や耳、全身の不調まで出ると、とても心配になりますよね。でも、むちうちのあとにはこうした症状が起こることがあり、“首の痛みだけでは終わらないことがある”という点を知っておくことは大切です。

なぜ起こるのか

はっきりひとつの原因だけで説明できるわけではありませんが、むちうちのように首が強くしなると、首の筋肉や関節、神経のまわりに負担がかかります。その影響で、痛みだけでなく、めまいや頭痛、自律神経の乱れのような不調につながるのではないかと考えられています。

また、症状が長引くと、不安や緊張、睡眠不足が重なって、さらに体がつらく感じやすくなることもあります。

つまり、「首のダメージ」だけでなく、神経の過敏さや疲れ、ストレスなども重なって症状が続くことがある、というイメージです。

どんな検査をするのか

ここはとても大切なところです。バレリュー症候群は、特別なひとつの検査で決まるものではありません。そのため、問診や首の診察、必要に応じた画像検査などを組み合わせて、ほかの病気ではないかも含めて確認していきます。

問診

まず大切なのは、いつ、どんなふうに首を痛めたのかをしっかり確認することです。交通事故のあとから症状が出たのか、首の痛みと頭痛・めまいが同じ時期に始まったのか、どんな動きでつらくなるのかなどを丁寧にみていきます。

首の診察

首の動く範囲や、どの方向に動かすと痛みやめまいが出やすいか、筋肉の緊張や圧痛があるかなどを確認します。首が原因となる頭痛では、首の動きが悪くなっていたり、首を動かすと頭痛が強くなったりすることがヒントになることがあります。

神経学的な確認

手足のしびれ、力の入りにくさ、感覚の異常、歩きにくさなどがないかを確認します。これは、むちうちによる症状だけでなく、脳や脊髄の病気が隠れていないかをみるためにも大切です。

画像検査

必要に応じて、レントゲン、CT、MRIなどを行い、骨折や椎間板の問題、神経の圧迫、脳の病気などがないかを確認します。

ただし、バレリュー症候群のような状態では、画像で大きな異常が見つからないこともあります。そのため、「画像がきれいだから大丈夫」とすぐに言い切れない場合もあります。

めまいの鑑別

めまいが強いときには、耳の病気との見分けも大切です。良性発作性頭位めまい症(BPPV)など、ほかの原因でもめまいは起こるため、必要に応じて耳鼻科的な評価が役立つこともあります。

治療の考え方

治療は、「バレリュー症候群だからこれ」とひとつに決まるわけではなく、何がいちばんつらいのかに合わせて考えていきます。首の痛みが中心なのか、めまいがつらいのか、頭痛や不眠が目立つのかによって、必要な対応は変わってきます。

基本的には、痛みを和らげながら、首に無理のない範囲で動きを取り戻していくことが大切です。急性期は安静も必要ですが、ずっと動かさなさすぎると、かえって首が固まりやすくなることもあります。状態をみながら、薬やリハビリ、物理療法などを組み合わせていきます。

症状によっては、整形外科、脳神経外科、耳鼻科、ペインクリニックなど、複数の視点からみてもらうことが役立つこともあります。「首は大丈夫と言われたのに、つらさが続く」という場合も、我慢せず相談してみることが大切です。

頭痛・めまいとの違い

バレリュー症候群がわかりにくいのは、頭痛やめまいそのものは、ほかの病気でもよく起こるからです。そのため、“ただの頭痛”“ただのめまい”と決めつけず、首との関係をみることが大切になります。

片頭痛との違い

片頭痛では、拍動する痛みや、光・音がつらい感じ、吐き気などが目立つことがあります。一方、頸部が関係する頭痛では、首の痛みや動かしにくさがあって、首を動かすと頭痛が悪化しやすいことがヒントになります。

耳の病気によるめまいとの違い

寝返りや起き上がりなど、特定の頭の向きでぐるっと回るようなめまいは、耳の中のトラブルが原因のこともあります。首が痛いからといって、すべて首のせいとは限らないため、必要に応じてきちんと見分けることが大切です。

脳の病気との違い

頭痛やめまいの中には、脳の病気が隠れていることもあります。顔のゆがみ、ろれつの回りにくさ、手足のしびれ、急に二重に見えるなどの症状がある場合は、単なるむちうちと自己判断しないことが大切です。

受診の目安

交通事故や転倒のあとに、首の痛みだけでなく、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気などが出てきたら、早めに医療機関へ相談しましょう。受傷した直後は平気でも、時間がたってから症状がはっきりしてくることもあります。

特に、症状が長引くとき、日常生活に支障があるとき、だんだん悪化しているときは、一度きちんと診てもらうことをおすすめします。「そのうちよくなるかな」と我慢してしまう方も多いのですが、早めに状態を整理したほうが、安心にもつながります。

もし、顔の片側が動かしにくい、しびれる、ろれつが回らない、見え方がおかしい、強い頭痛が急に出た、手足に力が入りにくいといった症状がある場合は、急いで受診が必要です。こうした症状は、脳や神経の病気のサインである可能性があります。

よくある質問

バレリュー症候群は、検査ではっきりわかりますか?

はっきりこれだけで診断できる特別な検査があるわけではありません。問診や診察、画像検査、必要に応じた耳鼻科や脳神経の評価を組み合わせて、ほかの病気ではないかも含めて判断していきます。

MRIで異常がなければ安心ですか?

MRIで大きな異常が見つからないことは大切ですが、それだけで症状のつらさが否定されるわけではありません。むちうちのあとには、画像では目立たなくても、痛みやめまいなどの不調が続くことがあります。

めまいがあるときは耳の病気ではないのですか?

耳の病気のこともありますし、首の影響が関係していることもあります。だからこそ、「首のせい」と決めつけず、必要に応じて見分けていくことが大切です。

どれくらいでよくなりますか?

症状の強さや、受傷後どのくらい早くケアを始めたかによって差があります。比較的早く落ち着く方もいれば、頭痛やめまい、不安感などが重なって長引く方もいます。無理せず、早めに相談しながら整えていくことが大切です。

まず何科を受診すればいいですか?

交通事故や転倒のあとであれば、まずは整形外科で首の状態をみてもらうのが基本です。めまいが強い、耳鳴りや難聴があるなら耳鼻科、しびれやろれつ障害、急な強い頭痛があるなら脳神経外科や救急受診を考えましょう。


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首の痛みだけでなく、頭痛やめまいが続いて不安なときは、ひとりで抱え込まず、早めにご相談くださいね。

執筆者:柔道整復師按摩マッサージ指圧師 院長 大岡 統

当院では完全予約制を取り、お一人お一人様と向き合いしっかりと耳を傾け、施術を通して、「来て良かった」と言っていただけるように全力でサポートさせていただきます。
私は痛みを取り除くだけではなく、ビジョンがあります。
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