五十肩での栄養とサプリメントで炎症を和らげる
五十肩(肩関節周囲炎)は、炎症によって痛みや可動域制限が起こる疾患です。早期から適切な栄養ケアを行うことで、関節周囲の炎症を和らげ、回復をサポートできます。ここでは、食事とサプリメントで取り入れたい主要な栄養素と、その選び方・摂取のポイントを解説します。
なぜ栄養ケアが重要か?
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炎症の根本抑制:薬や物理療法だけでなく、抗炎症栄養素を継続的に摂ることで、関節包や周囲組織の慢性的な炎症を緩和。
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組織修復の促進:コラーゲンやビタミンC・Dは、損傷した軟部組織の再生をサポートし、可動域回復を後押しします。
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全身代謝の底上げ:炎症抑制と免疫調節作用がある栄養素は、肩だけでなく全身の健康維持にも寄与。
オメガ3脂肪酸:炎症シグナルをブロックする王者
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主な働き:EPA・DHA は、プロスタグランジンなど炎症性メディエーターの生成を抑制し、関節炎症を緩和。
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摂取目安:EPA+DHA 合計で1,000〜2,000mg/日を目安に。青魚(サバ・イワシ)や亜麻仁油、えごま油、サプリで補う。
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サプリ選びのPOINT
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トリグリセリド型で吸収率が高いもの
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直射日光・高温に強いソフトカプセル
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ビタミンC:コラーゲン生成と抗酸化のダブル効果
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主な働き:コラーゲン合成に必須。関節包や腱・靭帯の修復を支えるほか、強力な抗酸化作用で炎症・酸化ストレスを軽減。
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摂取目安:100〜200mg/日。食事からは緑黄色野菜や果実(キウイ・柑橘類)で、サプリで1日分を補充するのがおすすめ。
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サプリ選びのPOINT
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「ロングリリース(持続放出)」タイプで、長時間安定供給
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微粒子・アスコルビン酸カルシウム配合で胃に優しいもの
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ビタミンD:炎症抑制と骨・筋機能の要
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主な働き:免疫細胞の過剰反応を抑え、炎症性サイトカインの放出をコントロール。さらにカルシウムの吸収を高め、骨・筋の健康を維持。
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摂取目安:1,000〜2,000IU/日。日光浴でも合成できるが、室内中心の生活ではサプリでの補充が必要。
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サプリ選びのPOINT
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D₃(コレカルシフェロール)型で効果が高いもの
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オイルベース配合で吸収をサポート
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コラーゲンペプチド:軟骨・腱の材料を直接補給
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主な働き:加水分解コラーゲンは吸収が早く、体内で軟骨や関節包の原料となるアミノ酸(Gly, Pro, Hypなど)を効率的に提供。
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摂取目安:5,000〜10,000mg/日を、飲料やスムージーに溶かして。
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サプリ選びのPOINT
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フィッシュコラーゲンまたは動物由来の低分子ペプチド
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ビタミンCやヒアルロン酸配合で相乗効果
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その他注目の抗炎症栄養素
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クルクミン(ウコン):強力な抗炎症・抗酸化作用。1日500mg程度の標準化エキスを目安に。
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グルタミン:腸粘膜を保護し、栄養吸収をサポート。5〜10g/日。
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マグネシウム:筋肉の緊張を緩和し、血流改善に寄与。300〜400mg/日。
サプリメント選びのポイント
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品質表示の確認
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原産国/製造国、GMP認証の有無
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不要な添加物(着色料・香料など)が少ないもの
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1回当たりの有効量
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パッケージ記載の「含有量」をチェックし、推奨摂取量をクリアしているか
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継続しやすさ
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味・形状(ドリンク・粒・粉末)
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価格・コスパ
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相乗効果を狙う組み合わせ
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例:コラーゲン+ビタミンC/オメガ3+ビタミンD
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まとめ:食事+サプリで炎症コントロール

執筆者:柔道整復師・按摩マッサージ指圧師 院長 大岡 統
当院では完全予約制を取り、お一人お一人様と向き合いしっかりと耳を傾け、施術を通して、「来て良かった」と言っていただけるように全力でサポートさせていただきます。
私は痛みを取り除くだけではなく、ビジョンがあります。
その先にある患者様の未来が幸せで豊かなものであるように小さな街「高座渋谷」にある小さな整骨院「ポポの木」が皆様の大きな幹となって「皆様の健康と豊かな生活」をお守りさせて頂く事で社会に貢献していく事を使命と考えているからです。