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冷房で腰痛が悪化?!二つの関係性と対策法とは
柔道整復師 按摩指圧マッサージ師 高座渋谷ポポの木整骨院院長:大岡 統
最終更新日:2024/07/26
‹目次›
皆さま、こんにちは!高座渋谷ポポの木整骨院です。
暑い季節がやってきましたね。体調等崩されている方も多いのではないでしょうか?
年々暑さが増しており冷房の使用が増えるのは自然なことです。
しかしこの時期に腰痛が悪化する人が多いって知っていましたか?
冷房と腰痛、一見関係性がなさそうな二つですが実はとても深い関係性があるんです。
腰痛の原因として見過ごされがちですが、非常に重要なポイントです。
そこで今回は冷房と腰痛にはどのような関係性があるのか、なぜ冷房によって腰痛が悪化してしまうのか、対処法や冷房を使用する際のポイントについてお話していこうと思います。
冷房と腰痛の関係_悪化してしまう原因とは?
まず冷房が腰痛にどのような影響を与えるかご存知でしょうか?
冷房は文字通り部屋の中や身体を冷やすために用いられますよね。
熱中症対策として冷房は非常に有能ですが身体にとってはあまり良くない影響も与えます。
冷房の影響は大きく4つ程挙げられます。
1. 筋肉の冷えと緊張
冷房によって体が冷えると筋肉は防御反応として緊張します。
特に腰の周りの筋肉が冷えると筋肉が硬直しやすくなるという性質があります。
筋肉が硬直すると柔軟性が失われ動きが制限されるだけでなく、痛みを引き起こすことがあります。
筋肉が硬くなるとその部分に負担がかかりやすくなり、慢性的な腰痛の原因となるのです。
2. 血行不良による影響
冷房によって体温が下がると血流も悪くなります。
血行不良になると筋肉や組織に十分な酸素や栄養が供給されにくくなってしまいます。
十分な酸素や栄養素が供給されないと筋肉が疲れた時に中々回復できなくなります。
疲労感が蓄積されるとその部位を庇うことで他の箇所にも痛みが
血行不良は老廃物の排出も滞らせるため筋肉のこわばりや痛みを引き起こす要因となります。
3. 自律神経の乱れ
冷房による急激な温度変化は、自律神経にも影響を与えます。
自律神経は体温調節や血流のコントロールを担っているため、冷房の強い環境に長時間さらされると、自律神経のバランスが乱れ、体調不良や腰痛を引き起こすことがあります。
特に室内と外気温の差が大きい場合、体が適応しにくくなりストレスが増すことがあります。
4. 不適切な姿勢の影響
冷房が効いた室内では、快適さを求めてソファやベッドで長時間同じ姿勢を取ることが増えます。
不適切な姿勢で過ごす時間が長くなると、腰への負担が増し、筋肉や関節にストレスがかかります。
これが腰痛の原因となることがよくあります。
冷房の使用は腰痛にももちろん影響しますがそのほかにも様々な体の不調を招く事があります。
その中の不調に「クーラー病」というものがあります。
クーラー病の怖さ_症状とは
皆さまは「クーラー病」をご存じですか?
別名「冷房病」と言いその名の通り冷房の使用により体温調節がうまく行えないことで自律神経のバランスが崩れ体調を崩してしまう状態のことを指します。
また、冷房の使用により空気が乾燥することでウイルスなどに感染しやすくなるなどの状態になってしまうことも知られています。
【主な症状】
・足腰のだるさ
・肩こり
・手足や末端の冷え
・食欲不振
・下痢
・不眠や眩暈
症状が重たくなると日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
症状が重たくなる前に自身で自覚し対策していくことが大切です。
腰痛予防の基本的な予防策とは
では基本的な腰痛予防には何があるのでしょうか?
腰痛を予防するための基本的な対策として、まず冷房の設定温度を見直しましょう。
所説ありますが室温は大体25度程度が適しているとされています。
冷房の中は快適ですが室内でじっとしていると筋肉が緊張してしまい血行不良を招いてしまうためしっかりと動くことも大切です。姿勢を変えてみたりちょっとストレッチを行うだけでも全く違います。血行を促進し冷えづらい身体作りを意識しましょう。
さらに腰回りを冷やさないように、薄手のカーディガンやブランケットを活用するのも効果的です。
方法は様々ですしその方に合った方法があるので是非自分に合った方法を見つけてみてくださいね。
冷房使用時の具体的な腰痛予防策
実際に冷房を使用している時の対策としては何が必要なのでしょうか?
設定温度の変更や風に直接当たらないような設定など様々なポイントがあります。
具体的に5つ紹介します。
1. 冷房の設定温度を見直す
冷房の設定温度は一般的に推奨される室温は25度前後とされています。
しかし、気温の感じ方は人それぞれですので個々の体感温度に合わせて調整しましょう。
部屋を冷やすのは重要ですが、身体の冷えすぎに繋がらないように注意して自分に合った室温を目指しましょう。
2. 冷房の直風を避ける
冷房の風が直接腰に当たると筋肉が冷え固まりやすくなります。
風向きを調整して冷気が直接体に当たらないようにしましょう。
また風よけとして、エアコンの風が直接当たる場所にパーティションや家具を配置し少しさえぎるような形にするのも一つの手です。
3.適切な服装を選ぶ
冷房が効いている室内では服装も重要です。
必要に応じて薄手のカーディガンやブランケットを用意して冷えを防ぎましょう。
特に腰回りをしっかり保護することで、腰痛の予防に繋がります。
4. 室内外の温度差を減らす
室内と外気温の差が大きいと体がその温度変化に対応しづらくなります。
身体が適応できないと上の段落で説明したように自律神経の乱れ、体調不良等にも繋がってしまいます。
定期的に窓を開けて換気を行い室内の空気を循環させることで温度差を緩和しましょう。
5. こまめなストレッチと体操
最後に紹介するのはストレッチと体操です。
冷房が効いている室内で皆さんは動き回るでしょうか?
横になっていたり冷房が効いている部屋では特にこの傾向が強まります。1時間に1回程度、簡単なストレッチや体操を行うことで、筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進します。腰をひねるストレッチや、脚を伸ばす体操などが効果的です。
まとめ
夏は冷房の影響で腰痛が悪化しやすい時期です。
しかし、適切な対策を講じることで腰痛を予防することができます。
冷房の設定温度を見直すことやこまめなストレッチを行い適度な運動を取り入れることが重要です。
また冷房の直風を避ける工夫や温冷交代浴を取り入れてみるのも腰痛の予防に効果的です。
当院では整体での腰痛緩和に加え日常動作の指導や生活の中での気を付けるポイントなども紹介しています。慢性的な痛みに悩まれている方、腰痛が悪化して困っている方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
本ブログが皆さまの生活の手助けになるよう心より願っております。