脊柱管狭窄症の下肢しびれ|足のしびれの原因と改善法
下肢しびれの特徴
脊柱管狭窄症による下肢しびれは、神経根や馬尾神経の圧迫によって生じます。
「足がジーンとする」「歩くとだんだん足が出なくなる」といった症状でお悩みの方が多く、日常生活にも大きく影響するケースがあります。
当院に来院される方の傾向
60〜80代の方が多く、最近はデスクワークが長い40〜50代の方も増えています。
「10分歩くとしびれて止まってしまう」「前かがみだとラク」と話される方がほとんどです。
病院で「年齢だから仕方ない」「手術も考えて」と言われ、不安を抱えたまま来院されるケースも多く、
「このまま歩けなくなったら…」という将来への心配を強く抱える方が目立ちます。
しびれの出現パターン
神経根型(片側性)
– 片足に限局したしびれ
– 坐骨神経の走行に沿った症状
– 特定の神経支配領域に一致
馬尾型(両側性)
– 両足に広範囲のしびれ
– 足底部の感覚異常
– 重症例では膀胱直腸障害
現場でよく聞く声
・「足がジーンとして力が入りにくい」
・「立っているだけでしびれが強くなる」
・「歩き始めは平気だけど、だんだん足が出なくなる」
よくある逆効果の対処
・怖くてほとんど動かない
・痛み止めだけを続けて様子を見る
・自己流の強い前屈ストレッチで悪化
多い誤解
「神経が圧迫されている=もう治らない」と思い込む方が多いですが、
実際には「姿勢の崩れ」「筋肉の硬さ」がしびれを強くしているケースが非常に多いのが現場の印象です。
しびれの程度と分類
軽度のしびれ
– 軽い違和感程度
– 間欠的な出現
– 日常生活への影響は軽微
中等度のしびれ
– 明確な異常感覚
– 持続的な症状
– 歩行や立位に支障
重度のしびれ
– 強い異常感覚
– 常時症状あり
– 著明な機能障害
●当院での評価・検査の進め方
初回で必ず確認すること
・どの姿勢でしびれが強まるか
・歩き始め〜数分後での変化
・前かがみ・反り姿勢での違い
AI姿勢分析で見るポイント
・骨盤の傾き
・背骨の丸まり
・左右の荷重バランス
徒手検査でチェックする箇所
・お尻・太ももの筋肉の硬さ
・神経が引っ張られる動作での症状変化
「どの動きでしびれが強くなるか・弱くなるか」が分かると、治療の組み立てが明確になります。
しびれの改善策
姿勢の工夫
– 前屈み姿勢の活用
– 座位時の工夫
– 寝姿勢の調整
セルフケア
– 下肢のストレッチ
– 温熱療法
– マッサージ
医療的対応
– 薬物療法の検討
– 注射治療の選択肢
– 専門医への相談

院長からのひと言
しびれは「どの程度なら様子を見ていいのか」が分かりづらく、不安を抱えやすい症状です。
歩行中にしびれで立ち止まる、前かがみでラクになる、しびれの範囲が広がってきた…そんな時は一度ご相談ください。
手術を決める前の “選択肢のひとつ” として当院のことを知っていただければ十分です。
あなたの日常が少しでもラクに戻るよう、現場から丁寧にサポートさせていただきます。
※上記は当院に来院された方の傾向と院長の臨床経験に基づく内容であり、すべての方に同じ経過が当てはまるものではありません。
気になる症状がある場合は、ご自身の状態に合った専門家への相談をおすすめします。

執筆者:柔道整復師・按摩マッサージ指圧師 院長 大岡 統
当院では完全予約制を取り、お一人お一人様と向き合いしっかりと耳を傾け、施術を通して、「来て良かった」と言っていただけるように全力でサポートさせていただきます。
私は痛みを取り除くだけではなく、ビジョンがあります。
その先にある患者様の未来が幸せで豊かなものであるように小さな街「高座渋谷」にある小さな整骨院「ポポの木」が皆様の大きな幹となって「皆様の健康と豊かな生活」をお守りさせて頂く事で社会に貢献していく事を使命と考えているからです。


定休日:日曜日